電子署名発行
渋滞を避けるため朝早くからタクシーに乗り、電子署名発行をしているという政府機関事務所へ。
昨日我が家に書類確認にやって来たC氏に伴われ、こ綺麗なオフィスで待つこと数分。イケメン・オフィサー氏登場。
なぜか、通路に無理矢理作ったかのような、ものすごく小さい部屋に通される。
まずはSの書類をチラチラと確認しつつ、オフィサーが一枚ずつ手書きでサイン。
次は私の書類。日本語の運転免許で受理されるのかドキドキして見守っていたら、あっさりサインしているではないか。おおおー!
後からSが言うには、申請費用が高過ぎる(2名×2年で16,000Rs.)ので、C氏が賄賂を払っているんじゃないか、とのこと。通された部屋も小さ過ぎて怪しい。政府機関には必ず監視カメラがあるはずだけど、それもないし、と。
なるほど、そういうことか。
ともかく無事に申請は受理され、二時間ほど経ったら「電子署名が発行されました」とメールが、それをダウンロードするためのパスワードが記載されたSMSがスマートフォンに届いた。流石、こういうことろはITインディア。
やったね!
Sとハイタッチ!
あとは二週間ほどで会社設立となる、はず。たぶん。
でもここはインド。何が待っておりますことやら。
電子署名
会社設立時、役員に就任するには電子署名というものが必須らしい。
ビザ書き換えのための帰国時、Sは国際免許を取得して来た。
それには英語で住所が記載されている。
これが電子署名申請時に役立つことに。
私はパスポートと日本の免許証。どちらも住所は日本語のみ。
原本も手元にあるから問題なければいいのだけれど。
今日は電子署名事務所のC氏が来訪。本当はこちらから事務所に行くつもりだったが、向こうから来てくれた。(これで2回目)
申請用紙を記入し、確認用のパスポートなどを原本と照らし合わせつつSが写真を撮り、Whatsapp(インドで一般的な連絡ツール。いわゆるLINEのようなもの。)でC氏に送る。Sは「ハイテクやなあ」とやけに感心している。
その事務所から来たC氏、英語が苦手らしい。
少しの英単語と、ほぼカンナダ語。私はもちろん、まったくわからない。
が、Sはなんとか意思疎通している!
Sのカンナダ語は本当に役に立つ。
物件オーナーとも最初はカンナダ語で盛り上がったそうだし、タクシードライバーや荷物の配達人に道順を説明するときもカンナダ語を織り交ぜる。
私も早く勉強しなければ、カンナダ語。
そういえば先週から来てもらっているメイドもカンナダ語オンリー。
彼女は何かあれば「サー!」とSを呼ぶ。
ああ、早く「マダム、次は何をしましょう?」と話しかけてもらえるようにならないとなあ。
総領事館と送別会
電子署名(デジタルシグネチャー)に必要な書類準備のために日本総領事館へ。
しかし、欲しかったものはこちらでは貰えないことが発覚。
明日、電子署名作成事務所へ直接行くことに。
夜はSの元職場の送別会。
Sは、スタッフみんなからの金の指輪はじめ、私たち写真入りのマグカップ笑、時計、ランプなどなど、数々の贈り物を抱えきれないほどに持って帰宅。
スタッフの給料を考えると相当に高価な贈り物の数々。
みんなの気持ちに感動して、二人で涙ぐむ。
長年、Sがインド人&ネパール人スタッフ達ときちんと人として付き合い、向き合い、叱り、褒め、育てて来た結果なんだと思う。
綺麗ごとだけでは済まされない大変なことも、ひとりで背負ってやって来たのだもの。スタッフはその姿をよく見ていた、ということだと思う。だからこそ別れを惜しんで涙を流す。
どんなにSが信頼され、愛されているのかがひしひしと伝わってくる愛のある贈り物。本当に、本当にありがとう。大切にするよ。
Sは金の指輪を左手の人差し指にはめた。
インデックスフィンガー。
さあ、新しい店に向けて、良い店をふたりで指差して、全力でがんばろう!
愛のある店を作ろう。
東の街へ
昨日は飛行機で一時間足らずの海沿いの街へ、某ビジネスミーティングのため赴いた。
まだまだ先の話だけど、将来一緒にレストランをやるかもしれない方々と会ってゆっくり話す。
そして恒例の和食レストラン探訪@別の街。
インド国内の違う場所に行くのは楽しい。
今回は日帰りだったので少々疲れたけれど、未来に向けての楽しい話ができて良かった。
久しぶりに海も見られた。
自宅引っ越し
レストラン開業に向け、物件近くのゲーテッドコミュニティに引っ越し。
Sもインド国内での引っ越しは初体験。
事前にこのサービスで見積もりを取り、真っ先に電話のかかってきた業者に頼むことに。驚くことにパッキングもやってくれるという。日本では夢の「らくらく引っ越し便」がインドで!
おおよその家具の数や部屋数、エレベーターの有無、引っ越し先などを電話で聞くだけで見積もりなんだなあ。大丈夫なの?と少々不安なのは、日本での引っ越し経験が多い私。大丈夫だよーとのんきなS。
本当に何もしなくていいのか確認しても、何もしなくていいです、とのこと。
そして昨日が引っ越し当日。
リーダーらしき若い男性、そして手下の二名、合計三名。パッキング資材と段ボールを持ち、5トントラックでやってきた。ほぼ時間通り。やるう。
既に破損している箇所など確認するところは抑えつつ、「マダム、パッキングの具合はどうですか?」と聞いてきたりしつつ、てきぱきとパッキングをおおよそ四時間半で終え、出発。
、、、と、ここまでは良かった。満点だったよ、君たち。
ランチを途中で取っていた&道に迷ったらしく、私たちは新しい家で待たされること、二時間。遅い。遅過ぎる。
私の堪忍袋の緒が切れる寸前、トラック現る。
そんな一件はあったものの、仕事は早くて丁寧。二時間ちょっとで運び込み完了。三分の二ほどは開封も終わった。
私たちが借りていたレンタカーの返却時間が迫ったため、いくつか開封しないままの段ボールが残ったが、その箱代も含めて見積もり代金(9.000ルピー)で結構です、とのこと。
いやいやあなた。君たちが遅れたから開封できなかったんじゃないの?
と文句言ってはみたものの、時間もないし、それ以外は満足だったので代金を支払う。
次の日、開封しつつ確認してみると、ワイングラスの脚の部分に細くねじったプチプチを余分に巻いたり、マットレスは完全にラップ状の物でくるんだり、かなり丁寧な作業ぶり。
残念ながらワイングラス一個、グラス一個(ノベルティで貰ったもの)、計二つが破損。 あと、葉っぱの形の陶器の一部分が欠けてたのと、樹脂製の時計にヒビが入ってた。まあこれくらいは許容範囲だと思う。日本でも起こりうること。
大切な食器と仕事上の貴重品は自分で運んだし、問題なし。
インドで初の引っ越し、おおむね無事に終了。
Sはチップをはずんであげていた。
今日は会計事務所より進展の報せが!嬉しい。
Sには、独立をどこからか聞きつけた有象無象から電話が入る。非常にめんどくさそうなS。
さあ、家も新しく快適になった。
どんどん進めてゆきましょう。
設計士を伴い下見
インド人設計士はいろいろと提案してくる。それが仕事だから、それは理解できる。でも私たちは決して潤沢ではない自己資金でなんとかしたい。最初はなるべく費用を抑えるため、最低限の内装にする予定。ラフデザインはこちらで提示するので、プロの視点からのアドバイスと、役所に提出するための設計図だけ書いて欲しい、と頼んでいる。
このフロアが成功したらすぐに階上も借りる予定。そのときは素敵な内装をデザインしてもらおう。それまでちょっと待っててね、設計士のJ氏。
前日見つけた椅子はほとんどが布で覆われているため、メンテナンスが大変なんじゃないか、と設計士。なるほどその通り。
その椅子は止めて、同じ店で見た籐っぽいのにしようか?
それだとセットでテーブルもある。
あたまの中で想像してみる。そうね、それにしよう。メンテナンスは大切。クッションやテーブルクロスで、きっと素敵な雰囲気を作り出せるはず。
美術科卒だから、色合わせは得意。
お金をかけなくても、アイデア次第できっと素敵な店になる。
会計事務所は、外国人が会社設立した後に問題が起こらないよう、かなり慎重に調べてくれている模様。時間がかかりすぎるのも困るけれど、その慎重さはありがたい。
あと二週間で三月が終わる。
慎重に、可能な限り段取りよく、進めていこう。
明日は自宅の引っ越し準備。あさっては引っ越し。
いい仕事ができるよう、住むところを快適に整えよう。
いよいよだ。
店舗用家具探しと引っ越し先
なんでもできるスーパーマンOを伴い、彼の運転でまずは大型家具店へ。
テーブルはいいのがなかったけれど、ひとつの椅子に目星を付ける。
手頃な価格で、なにより座り心地がいい。
ひとまず店員から名刺をもらい、また連絡します、と伝える。
その後、引っ越し先(我が家)へ。ゲーテットコミュニティの中の、本当に気持ちのよい別世界。本当にここに住めるの?と夢のよう。
家具はほとんどないのでこれから揃えなければいけないけれど、それもまたたのし。
4ベッドルームなので、家族や友人に気兼ねなく泊まってもらえるのも嬉しい。
オーナー夫婦は素敵な方々で、仲良くなれそう。それもこれも、何もかもが嬉しい!
帰路、ネットで調べた中古厨房機器屋に寄るも、Oが電話してみたら中古はなくて新品だけとか。インドあるある、、、、。
帰宅後、話題の映画のレイトショーへ。
気分転換も大事よね。
フロアプランと設計士
物件オーナー氏との家賃交渉時は同席できなかったので、私は今日はじめてオーナー氏と対面。非常に良い方との印象。
一緒に他の事業もやりましょう、4階もぜひあなた方に借りてほしいので半年待ちますよ、との嬉しいお申し出。親戚の方が日本人と結婚しているらしい。親日家のオーナーで良かった。本当にラッキーだ。
お孫さんやお嬢さんも来られて、ドライフルーツ入りラッシーをごちそうになって、和やかなひととき。
オーナー氏からフロアプラン図のコピーをもらい、設計士の事務所へ。
なるべくお金はかけず、シンプルな内装にしたいこと。
キッチンをかなり広く取りたいこと。
近い将来、4階も借りて拡張したいということ。
などなど、細かく話し合う。
設計士は、A氏の親戚筋。A氏にはお世話になりっぱなし。
なので信頼できる。ただ設計費が高い、、、かも。そこは再び交渉ね。
明後日はオーナー氏、設計士と共に物件下見へ。
我が家の引っ越しも近づいて来た。
どうも荷物を詰めるのも全部やってくれるらしい。
見積もりも、電話で話しただけ。下見なし。
ほんとに大丈夫なのかしら、と若干不安な私。
でもまあ、なんとかなるでしょう。なるようにしかならないし、時間には余裕があるし、大丈夫。たぶん。
人生12回目の引っ越しが、まさかインドでなんて。もう笑えてくる。
素敵なヴィラに引っ越すのが本当に楽しみ。
今日はA氏の事務所へ。
毎日いろんな人に会って、話して(英語で)、聞いて(英語を)、Sと話し合って、ちょっと険悪になったり、美味しいもの食べてお酒飲んで気分よくなったり。
ちょっと疲れている気がするなあ。
引っ越しが終わったら、二人でスパにでもいこう。
諸々、粛々と
進んでいるような、進んでいないような。
会計事務所からメールは届くものの、三月中に本当に会社登記が終わるのか?はまだ不明。
合理的でないと嫌な私は若干イライラ気味。
けれど、Sはインドのやり方を知っているからこれで大丈夫、、、なはず?
とはいえ、あの人にメールした?あれはどうなってるの?
と、ついつい口うるさくなってしまう。
しかしいろいろ抜けはあるものの、なぜか少しずつは進んでいる摩訶不思議。
S、のんびりしているけれど、ポイントは抑えられているみたい。
ロゴマークは決定(私がネット上で制作)。
元勤務先からの返金(株式購入取りやめのため)は会計士の問題で未だ進まず。
今日は物件を再度下見。
内装工事をどうするか、とオーナー交えて話してくる。
その後、設計士とミーティング。
ん?まあまあ進んでる?のか?
デリー出張
二回目のデリー〜グルガオン。
主な目的は、デリーの日本食事情の視察と、ある方とのミーティング。
デリー、グルガオンには和食を出すレストランが本当に多い。
ラーメンも何店かで食べてみた。
その他、気になるメニューをいろいろと。
ミーティング兼食事会はとても楽しいものだった。
何より、Sをとても信頼してくださっているのが嬉しい。
ミーティングを終え、Sと二人でもう少し飲もうということに。
たまたま入った店のカクテルがとても美味しく、思わず二杯目を注文。
良い店を作りましょう。
お客様はもちろん、スタッフもみんな幸せになれる店を。