インドでレストランを開店するおはなし

A small Japanese restaurant in India

会計士とのミーティング

先週水曜日、A氏の古くからの知り合いの名門会計事務所に連れて行っていただく。

 

インド各地に事務所があり、かなり大手の事務所。

 

出てこられたのは会社のシニアパートナー氏ともう一人の若い方。

 

日本人だけで会社が作れるのか、どの形態が一番良いか、それぞれの形態の違い、などを教えてもらう。当意即妙に答えが返ってくる、そしてわからないこと(日本から資金の送金方法など)は調べます、と反応が早い。私の英語力でも「この人たち、できる!」とわかる、優秀な方々だった。

 

A氏のサポート、本当にありがたい。

 

三月中に会社設立、なるか。

物件決定

私は別の用のため同席できなかったが、昨日、SはN氏を伴って物件オーナー氏と初面談。

 

Sが少しカンナダ語を話すことに非常に喜んでくださったり、オーナー氏の娘さんとSの知り合いが師弟関係だったり、オーナー氏自身が日本贔屓だったりと、良い条件が重なったそう。

 

無事、Sがここまでならと思っていた価格より少し安い家賃にしてくださり、当初は一年分だったデポジット(保証金)は五ヶ月分、さらに内装工事期間は三分の一の家賃でよい、という好条件で交渉終了。非常に満足の結果となった。

 

ばんざい!

 

明日は会計士事務所へ。

再び下見

自宅に、と考えていた場所は少々気に入らない点があったので(道から少し奥まっているなど)再考しようということに。

 

同じコンセプトで作られたのゲーテッドコミュニティ(あるコンセプトの元に作られた、一種の集合住宅。ここでは塀に囲まれた、一軒家の集合体。)が近くにあるのをネットで発見し、そちらも内覧へ。

 

お会いしてみると、こちらのオーナーはこの物件を作った方の弟さんだった。

家はもちろん、クラブハウスも(アーユルヴェーダルームまであった!)住んでいる方も、なにもかもがこちらがいい!Sも私もひとめで気に入り、ぜひここに住みたいと伝える。

 

ただ、契約は会社名義でしたいので、それまで待っていただけるかどうか。

 

同日、N氏に同行してもらって、レストラン候補地の下見へ。

実は別の場所に目星をつけていたが、インドの法律(寺院、学校、病院から100メートル以内にアルコールを提供する場所を作ってはいけない)にひっかかることが判明。残念だけど法律だから仕方ない。すっぱりあきらめる。

 

最初に目星をつけていた、銀行の上の物件へ。

事前にN氏が書いてある番号に電話を入れてくれ、警備員に鍵をもらい、内覧。トイレは二つあるし、いくつか問題はあるものの、工事でなんとかなりそう、とS。

 

この物件、もうひとつ上の階も空いていた。そこだとテラス席も作れそう。

近い将来ここも借りられたらいいな、と夢想する。

帰宅し、これからやらなければならないことをリスト化。メニューも決めていかねば。するべきことは山積みだけど、着実に進めていこう。

 

来週月曜、N氏がオーナーにあって家賃交渉をしてくれる。

Sはビザ取得のため、今夜から日本へ一時帰国。

 

本格的に動き出した。

やっぱり予定通りにはいかない

Sが一時帰国しビザ切り替えをするはず、だったのだが。

前職場で問題発生。

なぜかSが事態を収拾することに。

 

一時帰国は一週間延期となった。

でもこれも前向きに捉えて、きっとこれで良かったんだと思おう。

 

今日は引っ越し先にと考えているヴィラを内覧。

想像以上に素敵な場所だったのでテンションがあがるS。あがりまくる私。

 

店の候補地もちょっと再考しよう。

いい場所を見つけられたかもしれない。

やはり何度も足を運ぶことが大切。

 

少しずつ着実に。

N氏と対面

今回全面的なサポートを約束してくれたA氏。

Sを息子のように思ってくださっているその方の社長室にて、N氏と対面。

 

数十年、A氏の片腕として彼をサポートして来たN氏は、ご自分でも食品関係の会社をされているらしい。

 

優しい顔立ちながら、白髪と濃い肌の色、長身、そして鋭い眼光が迫力満点。

なんと心強い協力者を得られたことか。

 

物件の下見、大家との交渉など、すべて彼が地元の言葉でしてくれるという。

 

Sが日本に一時帰国し、雇用ビザからビジネスビザに切り替える。 

帰国後速やかに会社設立。

 

二人の自己資金では足りない分は、Sの家族からサポートを得られそう。

徐々に進み始めた。

 

どこかに落とし穴があるかもしれないけれど、着実に、法を遵守して、おかしなことは一切せず、ちゃんとやっていこう。

 

ここはインド。

すべてが思い通りにはいかない国。

でもSはそれをよく知っているし、きっと大丈夫。

現地下見

ここ、と狙い定めた街へ再び。

今回はより綿密に、この小さな街の北から南までを自分たちの足で歩いてみる。

 

空き店舗があれば写真を撮り、張り紙に履いてある連絡先を記録。

 

外国人が珍しいのか(そもそも街を歩く日本人は中心地でも皆無。みんな車で移動しているため。)ジロジロと見られる。インドの田舎に行ったときと同じ感じ。

嫌な感じではなく、ただただ珍しいから見る、という風。

 

銀行の二階か、アイスクリームショップの二階か、洋服屋の上の三階(エレベーター有り)か。貸してもらえるかどうかはわからないけど、目星はつけた。

 

街はのんびり平和な雰囲気。

まだ新しい街のようだ。

 

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風が通って、気持ちがいい。

 

勤務終了&インド人協力者

S前職場の勤務最終日はお客様が大勢来店され、日課のスタッフミーティングをする時間もないまま、いつもと同じに恙無く営業終了。

 

もしミーティングがあったら、泣いてしまってたかも、とS。

これまで、Sが辞めると聞いた何人ものスタッフが涙を見せて、彼が辞めることを悲しんでいたから。

なので、最後の日が忙しくて良かったと思う。しめっぽくならずに済んだ。

 

まだ周囲には辞めることを言わないで欲しいというオーナーの希望により、ごくごく少数の事情を良く知る方のみ、このレストランでの彼の最後の姿を見に来てくださった。

黄色いバラのブーケと美味しいチョコレート。

頑張って、という真心が心に染みる。

 

 

その次の日(一昨日)は一日中自宅にて、作戦会議。

具体的な数字をあげつつ、プランを練る。

なんだか疲れていていくらでも寝られる。

精神的にもかなり疲れてると思われる。

いろんなことが起こりすぎる。

 

次はできるなら、私たち二人だけで、経営方針、メニュー、内装、スタッフ採用など全て決められる店にしたい。他人に振り回されるのはもうたくさんだ。

 

でもここはインド。しっかりしたインド人のアドバイスは、きちんと受けつつ。

 

昨日はA氏(インド人)に会いに行く。

ある理由からレストラン業の一線からは退いているけれど、大層な名門の出身で、大きな会社の設立者の一人。そして大変心優しく、なにより夫を息子と言ってくださっている方。

日本人だけでは何事もうまく進まないこの国。

A氏の鶴の一声で、その方の腹心、Nさんの力を借りられることになった。これは相当心強い。

 

目標は五月開店。はてさてどうなるか。

 

 

 

今日も下見

今日は二店舗目の候補地にある、一番人気のレストランへ。

 

巨大なそのレストラン、ビールもピザもサラダもとても美味しい!

さすが、一番人気。

 

でもこの辺りに和食を出すレストランはまだない。

勝機がある、と見ているS。

空き店舗もかなりある。

 

しなければいけないことはたくさん。

一緒にがんばろう。

候補地下見

独立するぞ。

独立するぞ。

独立するぞ。

 

Sから、10年以上勤めた和食レストランからの独立を決意した、と聞かされたのはほんの二週間ほど前。

 

現在彼が勤めているレストランはインドの地方都市にあり、その街では老舗和食レストランだ。そこから独立して、自分たちの思い通りのレストランを作ろう。

 

大ニュースを聞いてすぐに私は渡印。

ふたりして、この大事業に取りかかることになった。

 

ここはインド。

上手く行かないことの方が多いかもしれないけど、在バンガロール10年以上彼の経験があればなんとか乗り越えられそうな気がする。

 

やってみよう。やるしかない。

 

*****

 

いつものタクシーを予約して、まずは候補地下見。

ここでは明かせないが、S曰く、「200パーセント成功するビジネスモデル」だという。なにせインド在住10年超、私も全面的にそれを信じて邁進するのみ。

 

怒りや勢いだけにまかせた、おかしな賭けのような挑戦はしない。

しっかり、着実にやる。

 

ネットで目を付けていた場所は、車を停めやすいし立地は良さそうだけどビルが汚くて古い。設備関係に不安。

 

タクシーの車内から、いくつか空き店舗を見つけた。

いい感じの所が二カ所ほど。でもちょっと大き過ぎるかな。

下車して眺めてみる。

TO LETと書いた張り紙に連絡先は書いてある。でもまだ家主に連絡はしない。

 

その後はZOMATO(ぐるなびみたいなサイト)を見て、その街で一番評価の高いレストラン(ベジのインド料理)に行ってみたり。

 

帰宅して、ネットで再度検索。

別の場所、発見。手頃な賃料、手頃な大きさ。ここいいね。チェックしておこう。

 

本格的な下見は、現地の言葉を話す強面インド人を伴って行くそうだ。

外国人だけだと足元を見られる。なるほど。

 

ひとまず今日は、現地下見一回目。

今日はリパブリックデイ(国民の休日)だったし、昼間だったし、街は至極平和。

いろいろな曜日、時間帯に来てみなければ。

あと住む場所も探さないとね。

 

帰宅して二人、ラップトップを並べあれやこれや。

がんばろう。うん、がんばろう。