インドでレストランを開店するおはなし

A small Japanese restaurant in India

候補地下見

独立するぞ。

独立するぞ。

独立するぞ。

 

Sから、10年以上勤めた和食レストランからの独立を決意した、と聞かされたのはほんの二週間ほど前。

 

現在彼が勤めているレストランはインドの地方都市にあり、その街では老舗和食レストランだ。そこから独立して、自分たちの思い通りのレストランを作ろう。

 

大ニュースを聞いてすぐに私は渡印。

ふたりして、この大事業に取りかかることになった。

 

ここはインド。

上手く行かないことの方が多いかもしれないけど、在バンガロール10年以上彼の経験があればなんとか乗り越えられそうな気がする。

 

やってみよう。やるしかない。

 

*****

 

いつものタクシーを予約して、まずは候補地下見。

ここでは明かせないが、S曰く、「200パーセント成功するビジネスモデル」だという。なにせインド在住10年超、私も全面的にそれを信じて邁進するのみ。

 

怒りや勢いだけにまかせた、おかしな賭けのような挑戦はしない。

しっかり、着実にやる。

 

ネットで目を付けていた場所は、車を停めやすいし立地は良さそうだけどビルが汚くて古い。設備関係に不安。

 

タクシーの車内から、いくつか空き店舗を見つけた。

いい感じの所が二カ所ほど。でもちょっと大き過ぎるかな。

下車して眺めてみる。

TO LETと書いた張り紙に連絡先は書いてある。でもまだ家主に連絡はしない。

 

その後はZOMATO(ぐるなびみたいなサイト)を見て、その街で一番評価の高いレストラン(ベジのインド料理)に行ってみたり。

 

帰宅して、ネットで再度検索。

別の場所、発見。手頃な賃料、手頃な大きさ。ここいいね。チェックしておこう。

 

本格的な下見は、現地の言葉を話す強面インド人を伴って行くそうだ。

外国人だけだと足元を見られる。なるほど。

 

ひとまず今日は、現地下見一回目。

今日はリパブリックデイ(国民の休日)だったし、昼間だったし、街は至極平和。

いろいろな曜日、時間帯に来てみなければ。

あと住む場所も探さないとね。

 

帰宅して二人、ラップトップを並べあれやこれや。

がんばろう。うん、がんばろう。