インドでレストランを開店するおはなし

A small Japanese restaurant in India

やっぱり遅れるオープンと消えたポロシャツ

お祭りシーズン。

予想以上に工事がストップ、、、、。

 

お祭りの日とお祭りの日の間の日も休日になる(自主的に)というオセロ状態。

本当にみんな、働きたくないのだ。

 

これからインドで工事を発注しようと思っている方々へ。

くれぐれも、お祭りシーズンは避けましょう。(S)

 

とはいえ、私が選んだ照明器具も続々と届き、昨日はオーダーした椅子とテーブル、バーカウンターの椅子もバンガロールに到着したとの報せ。

 

店内内装の仕上げも着々と進んでいる。

バーカウンターを仕上げる職人のおっちゃんの、パテを塗りこめる手さばきに萌える私。金物屋の長女だもの。

 

オープンは前回記事の日程より遅れそう。

だが、次の祭りシーズン(10月半ば)までにはどうしてもオープンせねば。

このままではお金が出て行くばかり。なんとか、なんとか。

 

スタッフは着々と良い人材が揃って来ている。

それはSの功績と信頼だ。誰にも真似できないことだと思う。

一朝一夕ではできない。12年だもの。

 

さてタイトルの「消えたポロシャツ」事件。

かなり前のことだが、スタッフのユニフォームにと試しに二枚だけ作ったポロシャツ。

 

スタッフに見せようとミーティングの場に持って行くが、その日は全員が揃わなかったのでミーティング中止。翌日に、ということになった。

 

まだ工事の始まっていなかった店内に、綺麗に畳んだままでポロシャツを置いて帰った。

 

翌日、再び店内に入ると、なんと既に工事が始まっており(予定より早く。しかもこちらに連絡なく。)ポロシャツが消えていた。絶対にあそこに置いたのに。昨日置いたのに、ない。

 

おかしい。

絶対に誰かが持って帰った!

 

しかし職人たちは英語のできない地元の人たちばかり。

質問もできない。

 

S、親方に電話。

 

ポロシャツがあっただろう。

なんのことですか、サー。

昨日、シャツを二枚置いて帰ったらなくなっていた。

なんのことでしょうか、サー。

だから、、。

 

というやりとりを繰り返し、とにかく探すように!!!と電話を切る。

 

次の日、もちろんポロシャツは返って来ない。

S、その場にいた親方に「ポロシャツはどこだ」。

「明日持って来ます。」(あるんかーい!)

 

せっかく思いを込めて作ったポロシャツなのに!

スタッフに見せたいのに!

 

出てくるまで諦めない私。

 

そのようなやりとりをすること、数回。

ようやく出て来たポロシャツ、二枚。

 

なんか着た形跡あるし、、、、、。

 

三回洗って(耐久テストのつもり)綺麗に畳んでいたのに、、、、、。なんか薄汚れているかわいそうな私のポロシャツちゃん。

 

出てきただけましということにしよう、、、、、、と無理やり思い込むのであった。

 

 

教訓 工事現場に私物を置いていてはいけない。それは「そこに落ちていた」もしくは「捨ててあった」と認識され、見つけた人のものとなる可能性が非常に高いin India。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

開店日決定!?

ホワイトボードにやるべきことを羅列し、優先順位を決め、スケジューリング。

 

その結果、10月7日、もしくは10月11日(どちらも大安)には開店できそうだということになった!(今日は9月20日)

なんとか先が見えて来た!!

 

なんとか、、なんとか、、、、、。

 

先日、良い報せがあるとS。

ずっと目をつけていた某カフェの感じの良いウェイトレスのスカウトに成功したとのこと!

 

今日はまた、別の農園オーナーとお会いした。

素晴らしいコンセプトの元、本物のオーガニックミルク、バター、ギー、野菜などを作っておられる。熱い思いを伺っていたら、あっという間に2時間が経っていた。

 

素晴らしい方々を紹介していただけ、そしてその方々が我々を信用してくださる。それは長年ここで頑張って来たSの功績。本当に誇らしい。

 

時折繰り出すカンナダ語(地元の言葉)も大きな武器。

みんなに喜ばれる。

 

 

さて、厨房機器は揃った。

換気扇もついた。

ガス、電気、水道工事完了。

 

照明器具はほぼ決まった。(結局、デザイナーを入れなかったので、自分たちで内装を決めている。)

 

あとは内装の仕上げと掃除。

そして客席用の椅子とテーブルを入れる。

 

わくわくする!

 

はてさて、予定通りにオープンできるか、否か。

ここはインド。

何があるかわからない。

まだまだ慎重に進めて行きましょう。

お祭りシーズン

8月末から10月、インドはお祭りシーズン。

はい、工事中断。

週明けの工事再開を待ち、少々のんびりの今日。

 

なぜか私は朝から具合が悪く、昼過ぎまで寝る。

やる気に満ちて元気なS。

デリーからの食パンを焼き、美味しそうに食べていた。

 

先日は商工会の集まりへはじめて参加。

みなさんから「開店はいつ?」と質問していただけるのがありがたい。

 

スタッフのこと、定休日のこと、予算のこと、ユニフォームのこと、、、、、決めるべきことは山積み。でもそれもまた、たのし。

 

インドで自分で車を運転するなんて、思いもしなかった。

やってみたらできた。

 

本当に独立してよかった。

マイカーを自分で運転して好きな場所へ行くように、自分たちの意思で思うように進もう。

 

だからお願い。工事再開して。

 

 

書類の山

会社を作るということは、様々な書類が必要なのはどの国も同じ。

IT大国とはいえ、ここインドでも実際にサインを求められること多数。

 

先日はスタッフルーム2のオーナー氏のご自宅へ、書類を持って伺った。

オンラインで見つけたこの物件、なんとオーナー氏(インド人)はたまたま日本企業にお勤めだった!しかももう帰国されたが、Sと非常に懇意にしてくださっていたある方と、一緒に旅行に行かれていたほどの仲らしい。これは驚き。

 

良い縁というものは、こうして繋がって行くのかとしみじみ嬉しい。

 

うちの会社にも日本人が3〜40人います。紹介しますので、ぜひ訪ねて来てくださいと言ってくださった。

 

パンのデリバリーは順調。

厨房機器が揃ったら、次は企業向けのランチボックス開始だ。

いよいよ。

 

 

今月末オープンなるか

パンのデリバリーは順調。

毎週月曜と火曜、たくさんの方に買っていただいている。

街の北側に仕分け場所兼倉庫も借りられたので、これから徐々にシステムを整えて行く。

 

昨日は素晴らしいオーガニックファームの見学に行ってきた。

オーナー氏は地元の方で、私たちの訪問を大変歓迎してくださった。

パンと一緒に、安全で美味しい野菜のデリバリーも開始できそう。

その他の食材も、冷蔵庫が整い次第開始予定。

日本人のみなさんに喜んでいただけたら嬉しい!

 

店内には厨房機器が揃って来た。大きな換気扇の取り付けも順調に進んでいる。

今月末には開店できるか、、、、どうか。

できる!と断言できないのがインド。何が起こるかわからない。

開店のためのライセンスも取得していかなければ。

 

Sを慕い、スタッフは開店を待ってくれている。

当たり前だけど、みんな心がある。気持ちで動いている。

パワーハラスメントや契約で締め付けても、人の心は動かない。スタッフは駒ではない。みんな家族があって、一生懸命生きている。

 

昨日はスタッフルーム用のベッドを組み立てた。夫も一緒になって。

タコ部屋のようなところに押し込められて住んでいたら、良いサービスなんてできるわけがない。快適な環境で、よく食べよく眠り、そしてよく働いて欲しい。

 

みんなで一緒に素晴らしい店を、みんなに愛される”Sarasa Japanese Kitchen”を作ろう。

インドなう&デリバリー開始

日本での仕事を終え、インドへ。

Sは着々と仕事を進めており、店内の工事も順調だ。

 

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デリーで評判のパン屋のデリバリーも先週から試験的に開始している。

ここの日本人オーナーは、バンガロールでパンを売るならぜひSにお願いしたい、と私たちの準備ができるまでずっと待っていてくださった。

他にもオファーはあったはずだが、この街の色々な方がSを推薦してくださり、そして実際に何度かお目にかかって信頼できると判断してくださったという。本当にありがたいことだ。信頼にお応えしなければ。

 

日本人職人が作るパンは大好評で、二週目(今日)にして先週の倍のオーダーが入っている。

 

Sは早朝からスタッフと共に、車で出かけていった。

 

そうそう、とうとうマイカーを手に入れた!

これはかなり嬉しい。これまでずっとタクシーを使って来たが、自分の自由になる車があるこの便利さ。泣ける!

 

会計士も決定。若く、仕事が異常に早い。

インドでは奇跡的なこと。

 

それもこれも、長くここに住んでバンガロールを愛し、インド人を愛し、何年も仕事をしてきた外国人であるSを、皆が信用し、いい人を紹介してくださるからだと思う。

すごいことだと思う。

 

部屋が汚いとか冷蔵庫が大変なことになってたとか色々あるけど笑、全部水に流せる。うん、流せる。

 

ゆっくりと、でも着々と進んでいる。

 

ひとまずは、今日のデリバリーが無事に終わりますようにと祈るのであった。

 

 

 

帰国中

仕事のため日本に帰国中。

 

猛暑の、いや、炎暑の日本。

早く快適なバンガロールに帰りたい、、、。今年の日本は暑すぎる。

 

Sはバンガロールで着々と開店準備を進めている。

 

と、その最中、ビザ切り替え(ビジネスビザ→雇用ビザ)のために、Sも急遽日本へ一時帰国。私(観光ビザ→ビジネスビザ)も一緒に大阪本町にあるインド領事館へ。

 

簡単にはいかないと思っていたけれど、やっぱりあったよ、トラップ。(証明写真の背景は白のみ!)

しかしなんとかそれも乗り越え、雇用ビザゲット!

これでSは自分の会社から給料をもらうということになった。これで安心。これまで、バンガロールで起業した日本人が一旦出国したら再度インドに入国できなかった、という事例があった。そんなことは避けたい。できるだけのことはしておきたい。

 

そして、待ちに待ったPF(インドの年金のようなもの)も近日中に振込される模様。

 

電車の中でふたりでハイタッチ!

 

私たちのレストランは、着々と内装工事が進んでいる。

厨房機器の業者も、10年以上昔から知っているところに頼むことにした。

何よりも信頼関係が大事だ。もちろん値段もだけれど。

 

 

Sは短い日本滞在を終え、インドへ。

さあ、進めて行こう。

銀行口座開設!!

私たちのレストランと同じビルの一階にある銀行で、会社の口座開設を依頼していた。

 

外国人なので色々と時間がかかるのは仕方ないけれど、先週の金曜か土曜には開設できると支店長が断言していたのはなんだったのか。今週になってもまだ連絡はない。

 

直接支店へ行って聞いてみたところ、先週末のムンバイの洪水で、銀行のサーバーがダウンしてしまったらしい。三日間も。はじめての出来事です、と支店長。

 

天災ならば仕方ないけれど、もう復旧したらしいので手続きを急いでもらう。

 

そして数時間後、ついに銀行口座開設!口座番号を受け取ることができた。

 

これでやっと、日本から資本金を送金できる。

 

外国人の会社の場合、資本金は100パーセント外国からの送金でないとだめだというルールがある。時間はかかるが、前会社の年金(PF)も一旦日本に送り、再度インドに送り直す必要がある。面倒だけど仕方ない。

 

内装工事は順調に進んでいる模様。

料理長をすることになっているKが今日は1日進行状況を見張ってくれていた。

 

昨日は素晴らしくおしゃれな照明器具のショールームを見てきた。

全部ここで揃えられたらいいけれど、、、、予算との相談だ。

 

牛歩のあゆみだけど、しっかり着実に進もう。

 

ついに工事はじまる

先週水曜日、物件に行ったら道路に面した入り口にブロックと砂が積んであった。

入り口の補修でもするのか?と思いつつ自分たちの階に行ってみると、なんとすでに養生が始まっていた!!

 

金曜日から工事を始めると行っていた業者が、なんと2日前に既に材料を運んでいたのだ。

 

S、驚愕。インドではじめての経験だという。

 

実は物件オーナーより、アドバイスを受けていた。

工事はたいがい遅れる。だから1日遅れたらいくら、と罰金を課すように、と。

その通りに実行したS。業者も最初は拒絶していたが、渋々サインに応じたらしい。それが功を奏した模様。やればできるんやん!

 

床に切り込みを入れ、ブロックを積んでいく。

もう後戻りはできない。

 

厨房機器の業者に紹介してもらった家具屋(みっつめ)にも行ってきた。

なかなか大きなショールームで、こちらも工場を持っているという。とてもいい椅子を見つけた。しかし予算をはるかにオーバー。というより、最初にいいかげん過ぎる家具屋の見積もりが安過ぎたのだと思う。さて、どの業者を選ぶか。悩みどころ。

  

どんどん進めて行こう。

明日だ、明後日だと言われてる会社の銀行口座は、まだ開かないけれど、、、、、。

西へ東へ

昨日は正に東奔西走。

まずはレストラン物件のトイレ配管を確認するため、ケンゲリ サテライトタウンへ。

 

その後、物件オーナー氏の事務所へ。

私たちが当初借りるのは3階部分(インド的にはセカンドフロア)。

しかしこの物件、4階部分は半分テラス、半分屋内という素晴らしい構造なので、数ヶ月後に貸して欲しいと伝え、オーナー氏も待ってくれるという約束になっている。

 

ただ、最近4階を貸して欲しいと言う問い合わせが多いから、そろそろ時期を決めて欲しいとのこと。それは当然だ。

 

ということで、7月1日から3階を、10月から4階を借りることになった。工事期間は家賃を減額してくださる。本当にありがたい。

 

「儲けたいわけではない。君と仕事がしたい」と仰ってくださるオーナー氏。その場で決めた日時と金額を打ち込みプリントアウトし、仮の契約書を作り、お互いにサインをして一部渡してくださった。できる男は違う。会社秘書役のあの男とは大違いだ。違いすぎる。

 

その後、街の中心部へ。残念ながら会いたいと思っていた方には会えず、その後、厨房機器の工場へ。バンガロールの南東部。ドッダナガマンダラ。三週間前のエキシビジョンで出会ったその家族経営だというその工場では、オーナー氏とその息子氏とミーティング。既に見積もりはもらっているが、修正したこちらの希望を伝え、最終見積もりをお願いする。

 

何十年もその場所で経営を続けておられる、という風格が漂う。

そして工場内には豊かに果物が実っている。マンゴーは400個も取れたらしい!私が興味を示していると、小ぶりのよく熟れたジャックフルーツをお土産にくださった。オーガニックだよ、とその時ばかりは眼光鋭いオーナー氏の目が優しかった。

 

そしてその後、エレクトロニックシティはずれの家具工房へ。

エキシビジョンで出会った家具屋がいい加減すぎるので、Sがネットで探した業者。こちらも家族経営だという。いたのは20代と思われる青年。叔父が始めた工場だという。こちらの希望を伝え、見積もりをお願いする。非常に話が早いし、その場で作っているので安心できる。バンガロール市内のオオバコレストランにも納品しているようだ。インテリアやその他の業者も手配できる、とも。まだ決定した訳ではないが、かなり好感触。

 

そして長い長い本日の行程が終了。へとへとだが、成果があったので嬉しい。

そろそろ内装工事も始まる。スタッフもやってくる。いよいよ。