インドでレストランを開店するおはなし

A small Japanese restaurant in India

西へ東へ

昨日は正に東奔西走。

まずはレストラン物件のトイレ配管を確認するため、ケンゲリ サテライトタウンへ。

 

その後、物件オーナー氏の事務所へ。

私たちが当初借りるのは3階部分(インド的にはセカンドフロア)。

しかしこの物件、4階部分は半分テラス、半分屋内という素晴らしい構造なので、数ヶ月後に貸して欲しいと伝え、オーナー氏も待ってくれるという約束になっている。

 

ただ、最近4階を貸して欲しいと言う問い合わせが多いから、そろそろ時期を決めて欲しいとのこと。それは当然だ。

 

ということで、7月1日から3階を、10月から4階を借りることになった。工事期間は家賃を減額してくださる。本当にありがたい。

 

「儲けたいわけではない。君と仕事がしたい」と仰ってくださるオーナー氏。その場で決めた日時と金額を打ち込みプリントアウトし、仮の契約書を作り、お互いにサインをして一部渡してくださった。できる男は違う。会社秘書役のあの男とは大違いだ。違いすぎる。

 

その後、街の中心部へ。残念ながら会いたいと思っていた方には会えず、その後、厨房機器の工場へ。バンガロールの南東部。ドッダナガマンダラ。三週間前のエキシビジョンで出会ったその家族経営だというその工場では、オーナー氏とその息子氏とミーティング。既に見積もりはもらっているが、修正したこちらの希望を伝え、最終見積もりをお願いする。

 

何十年もその場所で経営を続けておられる、という風格が漂う。

そして工場内には豊かに果物が実っている。マンゴーは400個も取れたらしい!私が興味を示していると、小ぶりのよく熟れたジャックフルーツをお土産にくださった。オーガニックだよ、とその時ばかりは眼光鋭いオーナー氏の目が優しかった。

 

そしてその後、エレクトロニックシティはずれの家具工房へ。

エキシビジョンで出会った家具屋がいい加減すぎるので、Sがネットで探した業者。こちらも家族経営だという。いたのは20代と思われる青年。叔父が始めた工場だという。こちらの希望を伝え、見積もりをお願いする。非常に話が早いし、その場で作っているので安心できる。バンガロール市内のオオバコレストランにも納品しているようだ。インテリアやその他の業者も手配できる、とも。まだ決定した訳ではないが、かなり好感触。

 

そして長い長い本日の行程が終了。へとへとだが、成果があったので嬉しい。

そろそろ内装工事も始まる。スタッフもやってくる。いよいよ。

 

 

 

 

疲労困憊

三週間ほど前、展示会で椅子とテーブルを発注し、少々の前金を払った業者。なんとなしのつぶて。確かにあの時は一週間でサンプルをひとセット作ります!と言い切っていたのに。他にやるべきことが多過ぎて、確認をするのを怠っていた。しまった。

 

SMSを入れるも返信なし。ついでがあったとはいえ、はるばるタクシーに乗り発注書の住所に行ってみることにした。出かけるまで、そして出かけてからも返信はなかったのだが、、、。不覚。

 

タクシー車内で場所を確認しようと思いGoogleで見てみたところ、この業者を評価したレビューが出て来た。え!!!なんと評価の低いことか!5点満点の1をつけている人が多すぎる。やばい。かなりやばい。嫌な予感。

 

そして予感的中。車内から何度もかけた電話はなかなか、なかなか繋がらず、やっと繋がっても今日はその場所にいないという。そしてサンプルは出来ていないという。Sは確かにそんなに急がないとは言った。でもそれは14セット全てを揃えるのはそんなに急がない、と言っただけであって。サンプルは一週間で作ると言ったよね。ものすごく細かく、指示したよね。なんだったのか、あの時間は。チャイ飲んで喜んでる場合じゃなかった。

 

そして、地元に人たちに尋ねてなんとか辿り着いた発注書の住所はもぬけの殻。

別の場所に移った後だった、、、、。脱力。

 

 

インドで人と会う場合の教訓。

その1、二、三日前に必ずアポイントメントをとる。

その2、前日に確認のメールか電話を入れる。

その3、当日、出かける前に確認の電話を入れる。

その4、到着する直前にも電話を入れる(ランチで出ている場合あり)。

その5、上記を必ず、すべてやる。

(もちろん日本人以上にきっちりしたインド人もいるし、いいかげんな日本人もいるけれど。)

 

 

ここまで反応が悪すぎると、ちゃんとした物が出来て来るとは思えない。

別の業者を当たろう。そして払ってしまった前金を取り返そう。

 

まだまだ決めるべきこと、やるべきことは山積み。

 

食器&厨房設備&会計士&スタッフルームなどなど

Facebookで会社設立を発表したら、とても多くの方がおめでとうの言葉をくださった。Sは日本の方にお会いする度に、期待の高さを感じるそう。本当にありがたいことだ。

 

店の準備は着々と。

 

食器屋に行き、おおよそ決めて来た。かなり良い感じ。

あとは見積もりをもらって、個数を決めて、発注。

 

厨房機器の業者も二つから見積もりを取った。

当たり前だけれど、高い。どこを削るか、どれを残すか。電卓を睨んで、二人で相談。

 

工事業者は、物件オーナーが紹介してくださった方に決めた。

 

会計士は、銀行で紹介してもらった方にほぼ決定。

何より、事務所が近いのがいい。日本人との取引もあるそうだ。

 

昨日はスタッフルームを探しに、直接店の近くへ。

タクシーをチャーターし、張り紙がある家にその場で直接電話。オーナーがそこにいたらすぐに内覧させてもらう。やはり、インターネットではダメだ。既に埋まっているもの、場所が全く違うもの、肩透かしばかりだった。

やはり現地に足を運ぶと話が早い。店の近くに、新築の良い物件が見つかった。

 

タコ部屋みたいな狭いところには住まわせたくない。

お客様はもちろん、スタッフも、近隣住民も、もちろん私たちも幸せになれる店を作る。

 

今日はSはPF(年金のようなもの)事務所へ。

なかなかPFが入金されない理由がやっとわかったので、2〜3日中には振り込まれる予定。銀行口座もそれくらいには開設できるだろう。

 

もうすぐ7月。あっという間だ。

 

さあ、進めて行こう!

ついに会社設立!!

ついに、ついに、待ちに待った会社設立完了の報せ!!!

 

四月の末には、五月中にはといい続け、早6月も半ば過ぎ。

とうとう我らの会社がインド政府から正式に認められた。

 

なぜ先に言ってくれないのか。

なぜ役所が機能していないのか。

 

なにせ様々な「なぜ!」が起こる国。

ああもう!と言いたくなることも多々。

 

しかし我らは外国人。

 

このインドで「会社を作らせていただく」、「働かせていただく」という姿勢を、決して忘れてはいけない。

 

そして忍耐強く、でも主張するべき時ははっきりと。

 

 

さあ、これで晴れて銀行口座を開設し、すべてのことが始められる。

 

がんばろう!

 

開店目標は9月1日。

じっくり進めていこう。

やっぱり、、、

先週末、会計事務所の担当者(様々な資格を持つ美女)からSに連絡が。

私たちの書類は揃っているが、いざ申請しようとしたら彼女の上司の会計士の電子署名が何かのトラブルで認識されないらしい、、、、、。

 

謝ってくれたって会社は出来ないのですよ、女史、、、。

 

ということで、やっぱりまだ進みません、会社設立。

今日(月曜)に進捗がなければ、別の手を考えるとS。

 

何もかも、時間がかかります。かかりすぎます。

でも外国で会社を設立するということは、こういうことに耐えないといけないのだろう。焦らず、慌てず、意思はしっかり確実に伝え、気を長く持って。

 

うん、試練だ。

 

でも物件オーナーは会社設立前でも工事をはじめてよいとおっしゃってくださっている。そろそろそちらを具体的に進めて行こう。

 

さて、週末は急遽ムンバイへ行っていた。

知人のインド人(日本語ペラペラ)の方々とお会いするため。

 

ムンバイはやはり刺激的。

Sはいつかはムンバイにも支店を出したいらしい。エキサイティング!

 

展示会へ

昨日は食器屋からのDMで知ったフードビジネス向けの展示会へ。

 

場所はパレスグラウンド、かなりの規模。

 

食品はもちろん、厨房機器、ユニフォームなど、小さなブースからお金をかけただろうと一眼でわかる大きな企業のものまで玉石混合。

 

今日の収穫は、店用のテーブルと椅子のセット、そしてバーカウンターを作ってもらう職人を見つけたこと!

 

かなり手頃な値段で、思い通りにオーダーできそうだ。

 

それから食器。

Sが前から知り合いの食器屋も出展していて、素敵だけれど高そうだと思っていたものが思ったよりもかなり安いことが判明。

 

業務用食洗機や冷蔵庫、冷凍庫も予想よりも安く新品が買えそうだ。

 

さあ、どんどん進むぞ。

少しずつ

渡印して一週間。

なんだかんだと毎日街中へでかけている。

 

会計事務所からは、あれが要る、これが要る、定款をチェックして欲しい、などと随時連絡が入る。

 

同時に食器、厨房機器、内装、スタッフ人選、などなど、などなど。やることは山のようにある。

 

そして今日は遂に!

 

会社登記のための書類がほぼ揃い、明日、インド人パートナーが銀行へ行き、現住所の証明を取ってくれたらそれで終了となることに!

おおお、やっと、やっと、、、。

 

なんだかんだで二ヶ月半かかった。

 

ここまで来たら、あとは待つだけ。

 

3日か、、、10日か、、、、、。

 

なにせ私たちはここでは外国人。

何もかもに時間がかかるのは仕方がない。

じっくり、ゆっくり、でも確実に進めていくしかない。

 

焦ったり、イライラしたら負け。ストレスを溜めるだけだ。

 

とにもかくにも、もう少し!

物件オーナー&建築家に会いに

タクシーに乗って物件オーナーの事務所へ。

 

たまたま親日家で、カンナダ語を少し話すSのことをとても気に入ってくれている様子。非常に好条件で貸してくださることになっている。

 

会社の名前が決まったので、手土産を持って、今日は正式な契約のための書類を貰いにに伺った。

 

その後は再びタクシーに乗り、建築家の事務所へ。

内装案を見ながら打ち合わせ。

非常にシンプルな内装にするつもりなので、7月には、遅くとも8月には開店できるだろう。とうとう、とうとう。

 

楽しみで仕方ない!

インド・バンガロール空港でアライバルビザ取得

州の選挙が終わり、やっと動き出した我らの会社設立。

 

会社名はSの苗字+Hospitalityで決定、と昨日連絡が来た!

牛歩的に諸々進行中。

 

そんな中、仕事のため日本に帰っていた私、インドへ再び。

今回はある事情により、インド到着時に取得するアライバルビザ(Visa on Arrival)取得に挑戦。ドキドキ。

 

 

2017年4月1日より適用 日本人向け到着時ビザプログラム 

発給資格:

       到着時ビザは次の条件をすべて満たす日本人に適用されます。

  • 入国目的がビジネスや観光、会議への出席や医療目的で、滞在期間が60日を越えない場合;
  • インド国内に住居を持たず、また就労もしていない方;
  • 有効期限が6か月以上のパスポートを所持している方;
  • 良好な財政状況にある方(証明として帰国便のチケットの提示が求められます。また、滞在費が賄えることを証明する必要があります);
  • インド政府によって『好ましからざる人物(persona-non-grata)』に指定されていない方;
  • 好ましくない人物とみなされない方; 

 

その他アライバルビザについての詳細はインド大使館のページをどうぞ

https://www.indembassy-tokyo.gov.in/jp/visa_on_arrival_jp.html

 

同じ内容の英語版

https://www.indembassy-tokyo.gov.in/visa_on_arrival.html

 

たくさんの方がブログ等でアライバルビザのことを書いてくださっていて、そのどれもが問題なく取得できた、とのこと。ただしほとんどの記事がデリー空港での体験談。

 

なのでバンガロールで同じように取得できるか少々緊張しつつ、香港経由でバンガロール空港に降り立った。

 

機内で申請書をもらえるとの情報もあったが、キャセイドラゴンでは入国カードのみで、それはないと言われた。仕方ない。出たとこ勝負。

 

念のため、↑の英語版をスクリーンショットで保存し、いざ、アライバルビザ取得へ。

 

 

 

飛行機を降り、いつも通りに進んで行くとこの表示が見えた。

 

f:id:Restaurant303india:20180526153304j:plain

 

しかし、予想通りに誰もいない。うん、想定内。

 

近くにいた警備の人に聞いてみると、ここじゃないからまっすぐ進め!と。

でもここに看板があるよと問い直すも、まっすぐ行け!まっすぐ行け!のみ。

 

仕方なくまっすぐ進んだ先の入国審査カウンターはものすごい行列。今日は混んでいる。その左端を見るとe-visaの文字。その下にVisa on Arrivalの表記、発見。ここでいいのかな。ひとまず並んで聞いてみよう。

 

e-visaのカウンターのお兄さんにアライバルビザを取りたいと告げると、そのお兄さんに伴われ、入国審査カウンターを越えたところにある右端のデスクに連れていかれた。

 

お兄さんが、そこにいた年配の係員にアライバルビザを取りに来た人だと伝えると、ここじゃないから、とまたe-visaのカウンターに連れていかれた。そして再び、いやここじゃないと言われ、結局また右側のデスクへ。右へ左へ、二往復。はい、想定内。

 

今のところ、アライバルビザは日本人だけに許された制度らしいのでそんなに取る人がいないんだろう。でもそれにしてはさっき、立派なカウンターがいくつもあったな、、、。

 

ほら。

f:id:Restaurant303india:20180526153300j:plain

五つもある。無人だけど。

 

結局、デスクにいた年配の係員に日本人か、日本人かと何度も聞かれ、そうだ、と答えると、次は少し離れた椅子に座って待ってろと。

 

ほどなく、次は若い女性係員登場。

Visa on Arrivalのカウンターはあっちよ(なんでここに来たのよめんどくさいというのが顔に出ている)と言うので、いやいや最初に行ったけど誰もいなかったし、人に聞いたらあっちに行けと言われたと言うと、あなたが行けば誰か来るのよ、だって。ですよね。わかります。

 

その女性係員に連れられ、無人のVisa on Arrivalコーナーに入り、そこに置いてあった申請用紙らしきものに勝手に記入を始めていると、いつの間にか係員のおじさんが登場していた。ちゃんと連絡が行っていたのか。素晴らしい。(珍しい。)

 

その場で申請用紙を書いている私に、いま書いてるのか!とちょっとむっとしたおじさん。その用紙はどこでもらったのか、と聞かれたので、そこから取ったというと、それじゃないからと別の用紙を渡される。(違うのは置いておかないでね。)

 

 

 

f:id:Restaurant303india:20180526161445p:plain

 

記入方法については、こちらのブログを参考にさせてもらった。感謝!

https://etours.world/india/9181

 

 

内容は日本でビザを申請する時とほぼ同じ。

記入したらおじさんに提出。入国審査と同じような内容を質問され(滞在の目的、自分の職業、夫の職業など)、メールアドレスや住所を念入りに確認され、その場で顔写真と指紋(左手親指以外4本→右手親指以外→両親指の順)を記録。無事にアライバルビザのハンコをパスポートに押してもらえた。

 

・良好な財政状況にある方(証明として帰国便のチケットの提示が求められます。また、滞在費が賄えることを証明する必要があります

 

との記載があったが、私の場合は申請書にフライトナンバーを書いただけでチケットの確認はなかった。顔写真が要るかも、と思ったが(海外ではいつも顔写真は持ち歩いている)その場での撮影だったので不要。

 

 

申請料は2000ルピー。

インドルピーを持っていたのでそれで払おうとしたが断られた。クレジットカードのみの受付のよう。ただしJCBやAMEXしか持っていない方は要注意。インドでは使えない場合が多い。これは実体験。

私はVISAカードを提出。PINナンバーを入力し、無事支払い完了。

どのカードを受け付けているかまでは未確認なので、クレジットカードは何枚か持参されることを強くおすすめする。

 

今回、Visa on Arrivalコーナーにおじさんが登場してからハンコをもらえるまで、およそ10分。意外と早かった。日本国内でビザを事前に取得し、通常通りに入国審査に並ぶ方がもしかしたら時間的には長かったかもしれない。

 

 

機内で記入した入国カードはそのおじさんが持って行かれたので、アライバルビザをもらった時点で入国審査も完了、ということのようだ。

 

ハンコをもらったら、こっちに進めと言われた通路を通り、もう一度パスポートのチェックを受けて(これは通常通り)、荷物引き取りのレーンでスーツケースを引き取り、空港外へ。以上。

 

今回は入国審査がかなりの行列だったので、同じ便の人と、アライバルビザを申請した私と、ほぼ同じタイミングで出国していた。さっきも書いたけど、予想外に早く取れたアライバルビザ。

 

取れなかったら入国できないというリスクを踏まえた上で、自己責任でどうぞ。

 

そしてインドの制度はころころ変わるので、最新の情報を調べた上でチャレンジしてください。

 

会社設立未だならず

なぜ会社設立がまだなのか。

 

それは州の選挙があるから、、、、。

 

様々な機関が機能しなくなるというのだ。

 

そしてもうひとつの原因。

当初LLPという形式での申請を予定していたが、その窓口(オンライン)が閉じられたまま、とのこと。最近始まった制度で、申請のための規制が緩和された形式なので、それを良いことに不正を働いた会社が多かったのだろう、と。たくさんのLLP会社が、取り消しになっているそう。

四月になったら申請窓口が開くと言われてたのだが、いつまでたってもその気配はなく、いつまで待てば良いかもわからないまま。

 

なのでLLPでの会社設立は諦めることに。

Private limited companyという、いわゆる株式会社の形式での登録を進める。となると必要になるのがインド人パートナー。

 

日本にいる私とインドにいるS、LINEでミーティングし、誰が適任か、、、。

 

そこで私が強く推薦したのが、あるインド人女性。彼女なら心から信頼できる!

 

早速打診したところ、快く、むしろ大喜びで引き受けてくれた。感謝!

 

なかなか進まない会社設立〜レストラン開店だが、徐々に、本当に徐々にですが進んでいる。五月半ばには選挙も終わるし、政府の各機関も機能し始めるだろう。月末には会社設立予定!

 

たぶん。