インドでレストランを開店するおはなし

A small Japanese restaurant in India

もうすぐ1周年

更紗ジャパニーズキッチン、もうすぐ1周年!

 

数ヶ月ぶりにこのブログを読み返し、胸が苦しくなる。

ああ、私たち本当にがんばった。

更紗を一年続けられた。

 

Sとは毎日のように新メニューのこと、スタッフの動向などを話す。

私は日本、彼はバンガロールで、それぞれでやれることを精一杯やるだけ。

 

 

12月14日は1周年!!

おめでとう、更紗。

ありがとう、スタッフたち。

 

そして更紗を愛してくださるお客様に心からの感謝を。

言い争い

店に到着してしばらくすると、シェフBとマネージャー候補のCが厨房で言い争っている。

ヒンディなのかカンナダなのかタミルなのか、とにかく英語ではないので何を言ってるかはまったくわからない。とにかくかなりの勢いで言い争っている二人。

 

別のスタッフに何があったのか聞いてみる。

 

昨日、ミルクをスタッフ用に買ったらしい。

それをウェイターや他のスタッフに声をかけず、シェフBとキッチンスタッフ2〜3名で飲んでしまったらしい。

 

え、、、、。

 

そんなことかーーーーーい!

小学生か!

 

ものすごい言い合いをしてたので、何が起こったのかと思ってドキドキした。

ドキドキを返せ。

 

 

 

シェフBに聞くと、僕のミスです、今度はちゃんとみんなで飲みます、って。

 

 

更紗は今日も平和です。

一ヶ月!!

無事!(無事じゃないけど)一ヶ月!

 

一ヶ月持てば三ヶ月続く。

三ヶ月続けば半年。

半年で一年。

一年で三年。

三年で10年続く。

 

飲食店経営はそういう風に言われているらしい。

 

ひとまず一ヶ月。

やっと一ヶ月。

 

何度も何度もメニューを検討し、試作し試食し、作り変え。

スタッフのシフトも。

チラシの類も何種類も作った。

ボツにしたものも。

トライ&エラーの繰り返し、繰り返し。

 

今のところ、お客様からのフィードバックは上々だ。

スーパーシェフと経験豊かなウェイターがいるからね。

そこは本当に安心。

 

飲食店は待つ仕事。

でも攻めていかないと。

待ってるだけではお客様の足は向かない。

 

頑張ろう。

素晴らしいスタッフとともに!

アイデアはどんどん湧いてくる。

 

14日は開店一ヶ月記念、早仕舞いをしてみんなでディナー。

みんなの笑顔がいつまでもここにありますように。

 

 

 

オープン!!!

12月14日18時、更紗ジャパニーズキッチンついにオープン!

いろんなことがあった。ありすぎた、、、、、。

とうとう、とうとう、とうとう、更紗ジャパニーズキッチン本当にオープン!

 

困難を乗り越えまくる日々。

開店までの産みの苦しみは、これこそ筆舌に尽くしがたい。

衝突もたくさんあった。

 

でもでも。

いざオープンしたならば、私たちには優秀なスタッフがいる。怖いものはない。失うものはない。

失って悲しいのは、彼らスタッフの信頼だけだ。

彼らに良い夢を見せたい。

 

そしてお客様を幸福に、口福を感じていただきたい。

 

 

 

 

ケンゲリサテライトタウンで、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。

あと数時間で

開店する開店する詐欺がとうとう終わろうとしている。

小さなオープニングレセプションを行ったものの、あまりにも準備が杜撰で開店すると決めていたその日に延期、三日間、全員で一丸となって準備を行った。

 

とうとう、とうとう!ファイナリー!

 

あと2時間で開店、のはず。

 

今日はどれくらいお客様が来られるだろう?

とにかくみんなで、がんばろう。

 

ただただ、それだけ。

いい店を、みんなで作ろう。

 

Sarasa Japanese Kitchen、船出です!

小さなパーティとやっぱりあった落とし穴

ぜんじろう氏のスタンダップコメディショーは大盛況に終わった!

更紗の開店を自分のことのように喜んでくださるぜんじろうさんには、ただただ感謝しかない。

 

そして土曜は小さなレセプションを行った。

近所の方、お世話になった方、内装業者、家主のご家族など、前日の招待にも関わらずお集まりくださった。私は本業の演奏を少し。

 

そして日曜。

「割と早くできると思う」というSの言葉を信じた私。しかしそれは幻想。日本ならまだしも、ここはインド。

お客様にお出しするメニューブックはまっさらのままだった、、、、。

 

徹夜の覚悟で作業に取り掛かるも、意見の相違も多く疲労困憊。

なんとか朝には印刷するところまでこぎつけた。

 

のだが。

 

一度店に行ったSが自宅に戻って来てひとこと。

「今夜の開店を遅らせようと思うんだけど、どうだろう?」

 

決まってないことが多すぎる。

揃ってないものも多すぎる。

出来るスタッフがいるからと、このまま見切り発車していいのか、と不安しかなかった私は即答で賛成する。

 

オープンするオープンする詐欺、継続中。

 

 

ついに、ついに!!!

3日前の夜中に渡印。

これで通算15回目のバンガロール。

 

最初はただのミュージシャンとして。

 

その時知り合ったS(5歳年下日本人)からの六ヶ月後の求婚、八ヶ月後の入籍を経て、Sが勤めていたレストランの株主となる話しが持ち上がり、私もそのレストランを手伝う、ということに。しかしその話がオーナーの変心により突如取りやめに。

 

そして紆余曲折を経てS、独立を決意。

 

今回は私もレストランオーナーとしての渡印。

 

思いもかけない未来が待っていた。

不安も大きいけれど、Sが私を見初めた条件のひとつ、

 

・商売人の娘であること

 

の本領を発揮する時。

今やらねば、いつやるのか!

 

 

美術科卒の感覚も役立った。

店内のインテリアや内装は、私の意見で。

お金をかけすぎずとも、素敵にできることを知っているから。

でもある部分はこだわって、お金をかける。

いい内装に仕上がったと思う。みなさんに見ていただきたいと、心底思う。

 

現在、エグゼクティブアドバイザーとして滞在している妹の、料理、食べることのセンスもこれから存分に発揮してもらおう。小さい頃から、料理本を自分で買い、眺めるのが好きだった妹。妹の料理食べたさに、以前経営していたサロンにはたくさんの人たちが集まっていた。こころ強い。

 

そしてS。

スタートアップでは考えられない、素晴らしいスタッフが揃っているのは彼の功績に他ならない。こんなに雰囲気がよく、能力が高く、よく働くスタッフが揃っている店は、全インドを探してもないと自信を持って言える。

 

今夜は吉本興業ぜんじろう氏の記念ライブ。

Sの独立と更紗の開店を自分のことのように喜んでくださり、わざわざお祝いライブをしに駆けつけてくださるのだ。ありがたい。ありがたすぎる。

 

明日は地元の方々、近隣の方々、スタッフの家族を招いて、お披露目会を行う予定。

 

そしてとうとう、とうとう、月曜から夜だけオープンだ。

武者震い。

がんばろう。

マハラジャ弁当!

マハラジャにお出しする弁当のオーダーがあったよ!

とSからのLINE。

 

先日、我がレストランが一位を取った『バンガロール』(巻き寿司)も入れて。

お喜びいただけたようで、ほっと一安心。

 

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妹、大活躍

実は私の実の妹が、現在バンガロールに滞在している。

彼女のプロフィール↓

 

鍼灸師(日本の国家資格)ヨーガ療法士、セラピスト歴は約20年。新神戸にて約10年、鍼灸やアロマセラピーなどを組み合わせたオーダーメイド治療中心のサロンを開業していました。ヨーガの指導や、講演、セミナー講師としての活動多数。この度、姉と義兄がこの数ヶ月ひとつひとつ作り上げてきたSarasaを手伝うことになりました。姉とは顔も性格も違っていますが、インド人には似てると言われます笑。

いけばな(真生流)の正教授でもあり、レッスンもしています。暮らしの中にお花を取り入れていくいけばなを、インドのお花でいけてみたいと思っています。

 

 

食べること、飲むこと、そして料理することが大好きで得意な妹、現在、更紗のメニュー作りに大活躍している模様!

 

食べるものがなければ何も食べずに我慢してしまう(面倒臭いという理由で)Sの日々の食生活も、妹がいてくれているおかげで充実している。よかった、、、、。

 

弁当の配達は昨日からスタートし、実店舗オープンも間近。

開ける開ける詐欺のような更紗、ようやくお披露目できそうだ。

 

夢に見たグランドオープンも、もうすぐ。

 

お弁当開始

インドに残った妹から送られてくる写真から、Sも含めスタッフ全員で忙しそうに準備を行なっている様子が伝わってくる。

今日は日本人向けイベントで160個のお弁当を受注している。

パンのデリバリーを除けば、更紗の初仕事だ。

 

仕事のためとはいえ、その場にいられないのが辛い。一緒に作業をしたい。

身体がふたつあったらと、こんなに強く思うことはない。

 

シェフのKは長い経験があるし、他のスタッフはよく働く。

そしてSは飲食業20年以上。

とはいえ、この店でのお弁当製作ははじめてのこと。

 

今日のイベントでは、ソフトクリームマシンも初稼働だ。

どうかうまく行きますように。

時間通りにお弁当をお届けできますように。

美味しい、とみなさんに思っていただけますように。

 

ああ、店内に監視カメラをつけてずっと見ていたい。

 

私は遠い日本でただただ祈るのみ。

みんな、がんばって!